花言葉は復讐心
教室で・・・
愛美は

学校に来ていた。

時間は夜中の12時過ぎ……

母子家庭で育った愛美は

母に対しての感謝はなかった。

それは……育ってきた環境にある。

愛美が3歳の頃

父親が愛人と出て行った。

玄関先で泣き崩れる母親に

愛美は近付いた。

そして

「私がいるよ。だからママ泣かないで」

そう言った愛美に対して

母親は怒りの形相で

愛美を玄関に突き飛ばした。

そして彼女に放った言葉は

「あんたがいなきゃ、私は幸せだったのに!!」


この日……

幼かった愛美の心は引き裂かれた。


だが彼女は泣かなかった。

そう言った事を謝ってくれると

信じていたからだ。

だが……

月日が流れるたびに

愛美に対する母親の態度や暮らしが

急変していった。
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