好きです。
スキ
放課後、私は言われたとおり教室に行った。
「あ、本当に来てくれたんだね。」
宮瀬くんは笑った。
「だ、だって、宮瀬くんが呼んだんでしょ…?」
緊張して声が震えてしまった。
「これ、書いたの天野さんでしょ?」
宮瀬くんの手には、確かに私が書いた手紙が握られていた。
「どうして?」
なんで、分かったの?
「だって、こんな綺麗な字書くの天野さんぐらいしかいないでしょ?」
私は、約十年習字をならっていた。
「ほら、何も言えないでしょ?」
失敗だ。失敗だよ。
「そうだよ。それを書いたのは私。」
もう、振られたっていい。私は真実を伝えることにした。
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