ヴァンパイアと秘め事を
「お、下ろして!」
恥ずかしすぎる!
アレンの肩をグッと押さえるけれど、アレンはびくともしない。
「だって、ずっと歩いてたら美夜疲れちゃうだろ?」
「そんな無理して行かなくていい!アレンが大変だよ。あたし重いから…」
「そんなことないよ。それに、絶対美夜に見せたいんだ」
だから、おとなしくしててね。
そうアレンが笑顔で言った。
……そんなふうに言われたら、おとなしくなるしかないじゃない。
反則だ…。