ヴァンパイアと秘め事を
*美しい夜に side.A*


「…誰なの?」




小さく聞こえた美夜の呟き。


…気付いた?



この場所に誰かを連れてきたのは2度目だ。

何百年も前か…?


千紗と、一緒に来たんだ。




「美夜、この流星群は1年に1回、この時期にしか見られないんだよ」

「…じゃあ、また来年、アレンが連れてきてくれるでしょう?」

「……うん、そうだね」


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