ヴァンパイアと秘め事を


「…どうしたの?」

「迎えに来たんだよ」




アレンはいつもと違う、黒のマントを着ていた。


そして、口元に一瞬キラリと見えたのは――牙。




「あたしを?」

「そうだよ。美夜と一緒にいたいからね…」




そう言うと、アレンはあたしを抱っこしてあの部屋へと連れていってくれた。


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