あなたの隣は 私の居場所
『俺…1人っ子だからか、昔から親に期待されてて、勉強に関係ないこととか、1つもさせて貰えなくて。気づいたらこんな地味になってて…』
ふーん。
期待されるってのは、それはそれで大変なんだな…
要するに、俺と真逆の悩みってことか。
『だから、自分を変えたいって思って。なんか、変な頼みかもしんないけど、その手助けをして欲しいんだ。…お願いしますっ!』
と言って、勢いよく手を前に出してきた。
こいつ、悪い奴じゃなさそうだけどな。
ま、助けてやるか…!
「ん。よろしくな」
俺は、そいつの手を掴んだ。