あなたの隣は 私の居場所



『俺…1人っ子だからか、昔から親に期待されてて、勉強に関係ないこととか、1つもさせて貰えなくて。気づいたらこんな地味になってて…』


ふーん。

期待されるってのは、それはそれで大変なんだな…



要するに、俺と真逆の悩みってことか。



『だから、自分を変えたいって思って。なんか、変な頼みかもしんないけど、その手助けをして欲しいんだ。…お願いしますっ!』


と言って、勢いよく手を前に出してきた。


こいつ、悪い奴じゃなさそうだけどな。




ま、助けてやるか…!



「ん。よろしくな」


俺は、そいつの手を掴んだ。




< 109 / 360 >

この作品をシェア

pagetop