あなたの隣は 私の居場所



そんな中、


先生は、机に伏せて寝ている五十嵐くんの肩をトントンと叩いて起こした。



『…はぁ??』


よっぽど爆睡してたみたいで、

眠そうな顔で先生を見てる。




しかも…かなり機嫌が悪そう。



『あの問題、お前が解いてみろ』


先生が指さしているその問題は、すっごく難しそう。



私には、絶対に解けないような問題。



『ムリ…、分かんねぇし』


『いや、そんなはずないだろ。…いいから、解いて来い』



嫌がる五十嵐くんを

先生は、無理矢理、黒板の前まで連れて行った。




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