あなたの隣は 私の居場所



でも、

なにより気になるのは…私の腕を掴んでいるってこと。



五十嵐くんからすれば、

私を引き止めるために掴んだだけなんだと思うけど



なんだか…ドキドキしてしまう。






呆然と立ったまま


先輩のところに行くかどうか迷っていたら



『いや、何でもねぇ。…早く行って来いよ』


そう言って、さっきまで掴んでいた腕を離した。




< 205 / 360 >

この作品をシェア

pagetop