あなたの隣は 私の居場所
「ううん! 冗談なんかじゃないよ」
こんな冗談、言うわけないよ。
突然だから信じられないっていうのは、分かるけど…
――‥しばらくの沈黙のあと
『はぁ…。意味わかんねぇし』
と、大きくため息をついて
『俺、そういうのムリだから。じゃ、そーいうことで』
そう言って、カバンを持って立ち去ろうとする。
「えぇっ!? ちょっと待って!」
ムリとか、そんなこと言われても困るよー!
ほんとにそのまま帰りそうだったから、慌てて引き止めた。