あなたの隣は 私の居場所


『…なんだよ』


すっごく不機嫌そうな表情で、一応、振り返ってくれた。


「そんなの困るよ! 私だって、
なりたくてなった訳じゃないし…」



私も出来ることなら、やめたいのに。


自分勝手すぎるよ〜。



『あっそ。1人じゃ出来ねぇんだったら、誰かに代わって貰えば良いんじゃねーの??』


えぇー!?


なんて、無責任なの???


見た目は、完璧なのに…性格、悪すぎっ!!



「…わ、分かりましたよ!! 一人ですれば良いんでしょ!?」


勢いにまかせて、気づいた時には思っていたことを口にしていた。



『あぁ、よろしく』


それだけ言うと五十嵐くんは、そのまま屋上を出て行ってしまった。





< 29 / 360 >

この作品をシェア

pagetop