あなたの隣は 私の居場所
『慎司が本気で付き合ってるとか、珍しいよなー』
「…そうか?」
『うん。俺の次に、女ぐせが悪かったもんなー』
そんな悪かった覚えは、ねぇけど…
確かに、今までは適当に付き合ってきた。
女なんか、面倒くさいだけだし
そもそも、本気になれる奴なんかいなかった。
勝手にベタベタくっついて来て
目の前で喧嘩したら、ビビって逃げ出す奴ばっか。
けど、あいつは…逃げ出さなかった。
だからって訳でもねぇけど、
あいつは…俺が本気になれる、ただ一人の女だ。