あなたの隣は 私の居場所


『うん。かなり慌てた感じだったわよ〜。よっぽど、あなたのことが心配だったのね』


そう、だったんだ…



五十嵐くんって

ほんとは、優しい人なのかもしれない。




明日会ったら、お礼言わなきゃ。




そんなことを考えてる間に、もう家の前に着いていた。



車から降りて、


「ありがとうございましたー」


先生にお礼を言って


いつものように、自分で鍵を開けて家に入る。



「ただいまー」


って言っても、誰も家に居ないから


もちろん、返事はない。




< 51 / 360 >

この作品をシェア

pagetop