私の青春捧げます

元ヤンvs現ヤン

高校生活始って数週間
初っ端から失敗しました。

《友達ができねぇ…。》

教室の中に静かに存在しているだけの自分

盛り上がる教室の一部
確実に出遅れました。

そんなオレの憩いの場は特別教室塔の“トイレ”
誰も来ないし、使われてないから綺麗だし、洋式だから座ってられるしかなりFreeな空間

『だりぃ~、タバコ吸いてぇ』

唯一言葉を発するコトのできる場所

《ほんの数日前までは1分も黙ってられなかったのに。笑えねぇ...。今じゃ存在感Zero、まぁ、ゼロってフレーズ流行ってるし。》

弁当は適当に済ませ、いつもココで独り言を呟き休み時間を過ごす。

『地元に帰れば仲間が居るし』
最近口癖になっているこの言葉

学校から離れた生活ではこのストレスを発散するかのように夜遊びが激化した。

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪

『さて、掃除に行きますか。』

ガチャ
『あ~あ、良い子ちゃんはダリィ……い!!!』

「………。」

扉を開けて出た先に立っていたのは我らが担任:川瀬 雄壱
「『………。』」

《見てんじゃねぇよ!!言いたいことあるなら言いやがれ!!!》

沈黙が苦しすぎてとりあえず挨拶してみた。

『…こんにちは。』
「あぁ。」

会話不成立

『では。』
軽く笑顔を作ってその場を後にしようとした時

「棚橋、お前に良いこと教えてやるよ。良い子ちゃんは
“ダリィ”とか言わねぇし、扉は手で開閉すんだ。」

『!!!』

「テストに出るぞ~♪」

言いたいこと言ってその場を後にした担任様

《バレた!?!?》
< 3 / 16 >

この作品をシェア

pagetop