私の青春捧げます

校内脱走計画

《さりげなしに名前呼んでんじゃねぇよ////》

その日の午後はサボった。授業を受ける気になどなれなかった。


《アイツはオレの何が知りてぇんだ。》

頭の中を独占する先程のやり取り。考えたところで答えなど出ない。
イライラする。

『遊びに行くか。』

それから仲間と合流し空が明るくなるまで遊び歩いた。

翌日
今日も孤独な日々が始まる。

登校直後、学校の自販機でコーヒーを買うのが日課になっていた。

ガチャ
ピ.ピ.ピー…

『毎日買ってんだから当たりぐらい出せよ』

「友達居ないからって自販機と喋んなよ。不審者だぞ。」

朝一で会うなんて最悪だ。今日もイヤミな奴、川瀬 雄壱
スルーしたいところだがSHRでイヤでも会う。

『おはようございます。いちいち絡まないで下さい。』

「おはよう、朝からコーヒーとかオヤジだな」

『………。』

近づいて来ながらイヤミを垂れ流す担任。無視してコーヒーを飲み続けた。

「(ボソ)挨拶できて良い子だ。」

『!!!』

「遅れんなよ」

そう耳元で囁いて、人の頭を数回ポンポンして歩いて行った。

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