いつか、桜の下で…
「じゃあ、まず俺達から話すぜ?」
利人君は、深くため息をしてから、そう言う。
「…」
私は、静かに頷く。
「まずは、俺が藤堂平助。で、三浦が沖田総司ってのはオッケー?」
「うん」
「じゃあ、こっからが本題な?」
どうしよう…
今になって私は、緊張してきた。
二人が私になにを話すのか、それがわからないから…。
「藤堂平助を殺したのは、こいつなんだよ」
「………え…?」
利人君が、指を差しているのは、間違いなく三浦君だった。