いつか、桜の下で…





「…私は、二人にそんなことをしてもらう価値なんてないよ……」




私は、裏切り者だから…。


二人に嘘をついてるから…。



「私…山南さんに頼んだの」





二人は、静かに聴いてくれている。






「…私を殺して下さい、って…」





三浦君も利人君も。


信じられないことを聴いたって。

そんな顔をしていた。





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