いつか、桜の下で…


「沖田総司の願いは、俺達が思うような小さなもので…でも、あの頃は叶えられなかった。
だから、俺に託してくれたんだ」



「…三浦くん?」



「ねぇ、幸村さん。

俺…君が好きだ。

だから、俺とずっと一緒にいてくれないか?」



「…えっ…」


ありえない…
夢みたいな現実が、今私の目の前にある。
三浦くんに嫌われてたら、どうしようって…
呆れられてたら、どうしようって…

それでも、私が伝えたかった言葉を三浦くんは言った。

こんなに嬉しいなんて…思ってなかった…。


「…わ、私も大好きです…っ!」




桜は、咲き誇ります。

その一輪がどんなに儚いものであれ、季節外れだって。
誰かの心に届くように。

昔も…今も。
桜は、私達を強く繋ぐモノ…。


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