いつか、桜の下で…
…せんりつ。
「陽菜ぁぁあぁぁ!!!!!!」
教室に戻ると、久美が泣きながら走ってきた。
「大丈夫だぁった!!!!?」
「え、あ、うん」
久美の取り乱し方が半端なくて、戸惑うしか出来なかった。
「それならよがっだぁぁあぁぁ!!!!」
どうすればいいんだろう?
と思って、辺りをキョロキョロ見回したら、三浦君が肩を揺らし、口を抑えて笑っていた。
「ほんっどによがっだぁぁあぁぁ!!!」
「う、うーんと…ごめんね、心配かけて」
そう言い、私は久美の頭をなでる。
こんなに心配かけちゃっていたんだ…