いつか、桜の下で…



お兄ちゃんみたいに、刀なんかがあるから、死んでしまうひとを無くしたいから。


「…香織」


そう覚悟しても、お兄ちゃんの笑顔を思い出すと、涙が止まらない。


誰よりも、お兄ちゃんが大好きだったから。


「強がんないでいいんだぜ…?」


平助君の声が、近くで聴こえた。


「俺、近くにいるから」


お兄ちゃん以外で、初めて優しくしてくれた人…。



お兄ちゃんとは、違うぬくもりに、心が惹かれていった。



これが、恋なんだと言うことには、まだ、気付かなかった。

< 162 / 162 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

氷姫に騎士を

総文字数/9,438

ファンタジー23ページ

表紙を見る
Hello☆weenの軌跡

総文字数/2,255

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る
BLUE☆SPRING!

総文字数/5,096

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop