いつか、桜の下で…



バサッ


「?」


すぐ、近くで本が落ちる音がした。


音のした方向を見ると、そこには落ちたばかりの本しかなくて…


「山南さん、何してんの?」


代わりに冷たい声が、私のすぐ近くで聴こえた。


…………この声。



もしかして。







「………三浦、君…?」






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