いつか、桜の下で…

弐分之壱



たまたま、図書館に行っただけだった。



そしたら。

君が…幸村さんがいたんだ。



後ろから、驚かせようとしていたのに。


あいつが…山南さんがそこにいた。



また君を…幸村さんを傷付けるんだ…!


君は、僕のことさえ覚えていればいいっ!



幸村さんは、思い出さなくていいんだっ!



気付いたとき、俺はもう走り出していた。




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