いつか、桜の下で…



自分の中にある喪失感。





教えてもらったこともない優しくて…切ない旋律。





そう。



何かを忘れているような感覚が私の頭を貫いていた。





「忘れもの…」




私は、もう一度。さっきよりも小さな声でそう呟いた。





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