いつか、桜の下で…


……桜?



陽菜の視界に広がったのは、満開の桜。



『おいで、香織』



愛しい人の声。




香織は、私。




陽菜は、香織。



香織は、前世の名前。




…………そっか。



あの人は待ってるんだ。




私を…今も。





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