いつか、桜の下で…




『………もうすぐだ』




俺の身体の中で、いやになるほど声が聞こえる。



あそこに近付けば、近付くほど。



幸村さんと俺の距離が近くなるほど。



その声は、終わりを知らず、どんどん大きくなる。



それでも、俺は行かなきゃならない。



終止符をつけにいかなければ。



新撰組と俺の間にある絆に……




  ―…終止符を。
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