いつか、桜の下で…
泗
「そういえば、この子…香織に似てるなぁ」
そう言ったのは、少し筋肉が目立っている男の人だった。
「総司がここに呼んだってことは、俺らと同じなんだろうよ」
答えたのは、色気がありすぎるくらいの男の人。
「新八は相変わらず、こうゆうのに鈍い」
「何だと!斎藤っ」
筋肉が目立つ方の男の人が叫ぶ。
『永倉』ってことは、この人が『永倉新八』さん。
とりあえず、私は、ここにいる人達の名前を覚えようと思った。
ホントは、香織さんの記憶でわかるはず…。
なんだけど、まだ記憶が曖昧過ぎて、わからないから、会話で覚えるしかなかった。
「何はともあれ、全員が揃ってくれて、嬉しいよ」
近藤さんは、腕を組み「うん、うん」と頷いていた。