いつか、桜の下で…



「俺としては、彼女の入隊を許可してもいいと思っている」






近藤さんの言葉に沈黙を続けていた。





「俺は、賛成っす……」




木刀と言えど刃を交えた平助がそう言った。





「僕も平助と同じかな♪」





沖田もそう言った。





「トシ、お前はどう思う?」





近藤さんに聞かれ、俺は鼻で笑い、





「俺も賛成だ」





そう言った。




それから、原田。永倉。斎藤が賛成の意思を明らかにした。




山南さんは、渋々ながらも賛成をし、他の奴らも女の入隊に賛成した。






「それで、君の名前は?」




近藤がそうきくと、女は木刀を床に置き、姿勢を正した。






「青木香織と申します」






そう答えた―――…。







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