狼たちとのLove♡Life
「ところでさ…」
慎司が真剣な顔で切り出す。
「何?どうかした??」
「お前さ、何で泣いてたんだよ。」
「!!!!!」
もしかして何があったか…バレてるの?
「な、何で…?何も…ないよ;;;」
「…」
私は沈黙に耐えられなくて下を向く。
ギュッ
「…わかった。お前が嫌なら何も聞かないよ。ただ、俺の側では耐えなくて良いんだぞ?」
慎司は私の手を握りながら優しい声で言う。
「―っ、ありがとう。慎司。」
私は我慢していた涙が溢れだしてきた。その間も慎司は何も言わず私の手を握っていてくれていた。