魔王に捧げる物語
自分が世間を知らない事はわかってる、でも。
その存在に会った記憶はないし、見たこともないはず。
魔王は、恐ろしい姿をしていて、大きな力で世界を滅ぼしてしまう。
決して、
声を聞いてはいけない、
目を見てはいけない、
触れてはならない、
そうしないと食べられてしまう。
子供は皆、大人達にそう教えられて育つ。
考えていたミラはふと、あることが閃いた。
それだけ大きな力を持っているなら、印をとれるかもしれない。
と、