魔王に捧げる物語



まるで、夢の中のような芳しい花の香に、


ツルリとした大理石のバスタブがちょこんと置かれて、割りと小じんまりとしたバスルームだった。



それでも、これまでの入浴とは比べものにならない程の豪華さだ。



そーっと覗いた湯船には、溢れるようにたくさんの花達が浮いている。



それに、




湯加減も絶妙………。





まさに最高としか言い様がなかった。




ほくほくした気持ちで上がると、

脱衣所にはすでに着替えが置かれてあり、手早く済ませてバスルームから出た。




< 48 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop