魔王に捧げる物語
翼を消しながら寝室から出て来たニルの頬には赤々とした張り手の痕、
イシュが驚いた様子で駆け寄る。
「ど、どうなさったのですかっ!!?それはっ!!」
「絶景を見たらこうなった」
「……………」
イシュは乾いた笑みで、なんの事か察したように歩き出したニルの後に続いた。
並べられた朝食に手をつけて、ふと前を見ると、ニルの姿が様変わりしていた。
「どうしたの………?」
「顔も見たくないって感じだったから姿を変えてみた」
少し髪を切ったの、的な軽い感じの言葉だが、彼の姿はそれどころの変化ではない。
長い黒髪で青い目、ミラと同年代といった美少女。
おまけに声まで可愛らしくなっている。
口調も変わっていたならわからないほど大幅に違う。
「………」
「どう?」
イシュが驚いた様子で駆け寄る。
「ど、どうなさったのですかっ!!?それはっ!!」
「絶景を見たらこうなった」
「……………」
イシュは乾いた笑みで、なんの事か察したように歩き出したニルの後に続いた。
並べられた朝食に手をつけて、ふと前を見ると、ニルの姿が様変わりしていた。
「どうしたの………?」
「顔も見たくないって感じだったから姿を変えてみた」
少し髪を切ったの、的な軽い感じの言葉だが、彼の姿はそれどころの変化ではない。
長い黒髪で青い目、ミラと同年代といった美少女。
おまけに声まで可愛らしくなっている。
口調も変わっていたならわからないほど大幅に違う。
「………」
「どう?」