クローバー。
「今からパパのとこ行きましょ。ああ、この子はどうなるのかしら」
おいおい、アタシのことほったらかしかよ。
アタシ、さっきからずっとあんたの姪っ子の面倒見てたんだから。
「行かない」
瞳子が口を開いた。
「「え?」」
叔母さんとアタシは目を丸くした。
「パパの写真にバイバイするの」
瞳子は自分のカバンから写真らしきものを出した。
写真には瞳子と瞳子の両親らしき人が写っている。
「パパ、バイバイ」
そう言ってお別れする瞳子を見ていると、
すごく、なぜか切なかった