クローバー。

「瞳子ちゃん……」

叔母さんは呟いた。

「光バイバーイ」

瞳子はアタシに手を振った。

「瞳子ちゃん待って。あ、あなたも」

アタシと瞳子は叔母さんに呼び止められた。

「瞳子ちゃん、あなた今日からこの人と住めばいいのよ!!」

ハァ!?

「なんでアタシ!?アタシ今のことと一切無関係なんですけど!?」

「あなたに瞳子ちゃんがよくなついてるものだから」

「失礼ですけどあなた、一応身内でしょ!?叔母でしょ!?この子の!」

「あら、私は無理よ。家は貧乏だし」

絶対嘘だ。あんたが着ている着物ブランド物だし、カバンなんてCHANELじゃないか。
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