赤と青。
ガラッ
「スマン、時間間違えてた」
先生が焦ったように体育館に入って来た。
「先生、うっかり1時間早くお前たちを呼んでしまったらしい。
もう少し時間あるから職員室に来なさい。
お菓子とジュース用意したから」
お菓子とジュースは嬉しいけど、それよりもアカヤともっと2人でいたかった。
アカヤに視線を向けるとダルそうに先生の後を着いて行く。
きっとアカヤはあたしといたいと思わないよね・・・。
「亀木?」
着いて来ないあたしを先生が声を掛ける。
「い、今行きます」
あたしは走って先生を追いかけた。
「よし、時間だな」
職員室に着いてお菓子を食べているとすぐに体育館に行く時間になった。
また体育館に行く。
「お前ら頑張ってな」
今さっきとは違う言葉で先生は職員室に戻って行った。
「ドキドキするね」
アカヤを見ると、いつもの無表情だ。
アカヤにとってこんなことで緊張する訳ないよね。
アカヤはスタスタと歩き、体育館のドアを開けた。