赤と青。

『では、質問がある方手を挙げて』


先生が言うと、意外にもたくさん手が挙がった。


『じゃあ、山下さん』


先生が指名すると山下さんは先生からマイクをもらい立ち上がった。


『高校の勉強は難しいんですか?』


ありきたりな質問だな・・・。



「どっちが答える?」


「順番に答えよう。俺から行く」


アカヤはマイクを持ってみんなに聞こえるように言う。


『難しいと言えば難しいですが、大変です。中間試験でも9教科など期末試験と変わらない教科が試験範囲になりますから、それが大変ですね』


まぁ、それはあたしたちの学校だけかもしれないけどね。

でも最もな答えだ。


『ありがとうございました』


山下さんは丁寧にお辞儀をすると座った。


『はい、では次』



それから、あたしたちは質問されると答えるパターンを1時間ぐらいした。



『では、これが最後です。質問がある方』


やっと終わる。

長かったな


『佐武くん』


立ち上がった佐武くんはおちゃらけた様な子だった。


『先輩たちはなんで大学に行こうと思ったんですか?』


おちゃらけた様な子に見えたけど佐武くんは真面目な目をして言った。


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