赤と青。
アカヤの視界に1日に1回でも入るようにあたしは毎日話しかける。
「おはよう」
「また明日」
「宿題した?」
「宿題みして?」
たくさん話せるだけ話しかけた。
でもアカヤの反応は無表情だった。
「アオイ・・・諦めたら?」
なっちゃんはいつもアカヤに話し掛けるあたしを見て来た。
だから、なっちゃんがこう言ってくれることも分かる。
でも・・・――――
「なっちゃん、ありがとう。
でも、あたし諦められないの」
アカヤが大好きだから。
「アオイ・・・」
「なっちゃん・・・応援してて?」
なっちゃんには心配より応援をしてもらいたい。
「分かった・・応援するよ」
なっちゃんは不服そうだけど頷いてくれた。