赤と青。
「アカヤ、懐かしいね」
久しぶりに母校に来た。
「・・・」
アカヤは母校に来てもクスリとも笑わない。
アカヤはあたしの前を歩く。
背中広いな・・・。
「アカヤ」
「ん?」
「職員室こっち」
「・・・」
そういえば、アカヤは方向オンチだったな・・・。
「クスッ」
ついアカヤが可愛くて笑ってしまった。
「・・・笑うなよ」
アカヤが喋ってくれる。
それだけで、あたしは嬉しい。
コンコン
ガラッ
「失礼します」
「おっ、亀木。伊能も。久しぶりだな」
担任だった先生があたしたちを所に来た。
先生・・・また太った?
「お前らに話してもらう所は体育館だから体育館行くぞ」
そう言われ先生に着いて行く。
「伊能は大きくなったな」
先生はアカヤを見上げながら言う。
「・・・どーも」
「亀木は・・・頑張ってそうだな」
「・・・どーも」
あたしに褒めれることがないからってそれは失礼でしょ。
「プッ」
隣りから聞こえて隣りを見るとアカヤが肩を震わして笑いを堪えていた。