イチバン
罰ゲーム



「じゃぁ国語のテストで負けた方が罰ゲームなぁ」


「いいよっ!!ウチが負けるわけないし」


「はいはい。言っとけって。お前負けたら、ハーゲンダッツおごるれよ」


「じゃぁリクが負けたらぁ…そうだ!レイに告ってよ」


「余裕」




・・・・・あぁあ

本当バカっ。告るって…。



上山リク(リク)と恒吉ミナ(ツネ)が、
こんなくだらない賭けをしている事は
1日であたし美坂レイ(レイ)の
耳に入ってきた。



まぁ隣の隣のクラスだしね。



あたしが人生で告られたことなんて
小1、小2、小4の3回。
それも今になってみれば
可愛らしい小学生の恋だった。

中学になると、周りは結構
付き合うってことを
意識するようになっていたけど、
あたしは「高校になってから」とか
古臭いことを言い続けていた。


中学に入って恋とかもしてなかったし。



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