イチバン
「まじ賭けられる身にもなってよってかんじ」
「でもさぁ。いくらリクでも、気になってもいない人に告るなんて賭け承知しないでしょ」
「からかってるだけだよ。どうせあたしだからって」
「んま仲良いしね。お似合いだとは思うんだけどなぁ」
「ムリムリー(笑)」
小学の時から1番の友達である
木之下アキホ(アキホ)と
そんな会話を交わしながら
リクとツネのいるクラスへ向かった。
2人の席は1番廊下側の列で
後ろから2番目と3番目の前後。
そこにはもう3人ほど友達が集まっていた。
「ツネ!!頑張るんだぞ」
一人の男子がそう言うと
あとの2人の女子も
「楽しみだねぇ」
と言い、ツネの味方についている。
アキホまで…
リクの味方をしているのは
当然あたしだけ。
みんな告白現場を見たいらしい。