もっと、ずっと。



翌日_____



俺の足はまっすぐ学校に向かっていた。
今は1.2年生の部活の時間。
だから3年生はいない。
俺は校長室へ入った。


こんこん


「失礼します」

「おう、倉本くん。待ってたよ。本当に君はそれでいいのかい?」

「はい」

「そうか・・・。では渡したいものがある」



がそごそっ



校長先生が取り出したのは卒業証書。
そっか、俺学校辞めるから・・・。



「ちょっと早いが君とこの学校とのつながりは今日で終わりだ。受け取ってくれたまえ」



俺はお辞儀をして受け取った。



「お世話になりました」

「元気でな、倉本くん」

「はい」



そう校長先生と挨拶をかわし俺は校長室を出た。
ちょっと探検でもしていこう。
一つ一つの部屋を回り思い出す日々。
きっとあの時の俺はこんなこと夢にも思っていなかっただろう。
そうして玄関につき、正門をでようとしたとき。
足を止めて学校の方を向いた。

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