もっと、ずっと。

私は自分の部屋に戻った。
すると、携帯から電話がかかってきた。
それは・・・



「純也・・・」



純也からだった。
私は慌てて電話をとった。
この前のことを考えると、携帯を耳にあてるのを少しこばんだ。
でも・・・



「もし・・・もし」

「茜・・・。ひさし・・・ぶりだな」

「そうだね・・・」



嬉しいのか嬉しくないのか分からなかったけど、純也の声が聞こえたことにはほっとした。



「別れたい・・・って本当の気持ちじゃないよね・・・？」

「・・・ごめん。別れたいっていうより別れなくちゃいけないんだ・・・」

「えっ？」

「ホントにごめん。それだけ言っておくから。もう俺に関わらないでほしい」

「待って、待って！！！！」


ブーブーブー・・・



部屋はいつもよりいっそう静かだった＿＿＿＿＿