もっと、ずっと。
「えっと・・・銅は酸素と化合して・・・」
「何?茜、受験勉強??」
「うん、明日香もした方がいいよ。璃紗ちゃんもそう思うでしょ?」
「その通りだな」
「も~~、あたしってそんなに危ないの??」
「危ない」
「もう~~~、二人とも口をそろえて言わなくても!!」
久しぶりの純也の電話から数週間が経った。
今はもう12月。
私立の試験が1月にあるため私はテキストを見ていた。
「茜ってさ~どこに行くの~?」
「う~ん、まだ決まってないけど・・・。A校行きたいな~って」
「えっ!!それけっこう頭いいじゃんか!!本気??」
「・・・実は、その高校。純也と一緒に行きたかった高校なの・・・」
その瞬間、明日香は顔を曇らせた。
でも、その後笑顔になり「茜なら大丈夫」と背中を押してくれた。
璃紗ちゃんもにっこり笑った。
「明日香は~??」
「あっあたし??え~~と・・・まだ何も」
「やっぱり・・・」
ほんと、明日香は危機感ないんだから~・・・。