もっと、ずっと。




「それより!!今度のクリスマス、どうする??みんなでパーとしない??」

「私は別にいい」

「私も・・・特に予定ないからいいよ☆」

「ホント!?じゃああたしんち来てよ!!クリスマスケーキ用意するから!!」



明日香は俄然やる気になっていた。
その姿にくすっと私と璃紗ちゃんは笑った。
でも・・・、もう卒業したら・・・こんなこともできなくなるのかな・・・。



「茜?」

「へ?」



やばっ。
あたし、ボーとしてた・・・。



帰り____



「寒っ・・・。マフラー、貸して~~璃紗」

「嫌」

「冷たいよーーー。璃紗のバカ~~」

「あたしが寒くなる・・・。嫌だ」

「うえ~ん」



何気ない二人の会話。
おもしろくてついぷっと笑い出す私。
外は雪が降っている。
小さな雪の結晶。
本当に「時」は進んでいる・・・。



「またボーっとしてる・・・。茜~~??」

「あっ・・・ごめん」

「最近おかしいよ?も~~」



私は何も言わずひとすら下を向いた。









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