もっと、ずっと。
第3章「消せない存在」
高校生
【茜side】
タッタッタ
「やば~い、遅れるーーー」
「おい、茜。定期」
「あっそうだ!!」
「ちっとは落ち着けよ~」
「だっだって、入学式だよ!?緊張するに決まってるじゃん!!!」
そう、今日から私は高校生。
制服のスカートはちょっと短くして、今日までずっと伸ばしてきた髪もロングに近いものとなり、アイロンでストレートに。
「あたし・・・ちょっとは大人っぽくなったかな・・・」
鏡に映る自分を見た。
うん、大丈夫!!私はかばんを手にして扉を開けた。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
バタンッ
♪~♪~♪
今日は緊張するけど、それより期待もしていた。
だからスキップもできちゃう。
校門の前に着いた時、一人の男の子が私に近寄り、