もっと、ずっと。




そんなことを思っていると自分のクラスに着いた。
私たちのクラスは1-5。
クラスは7クラスまである。



ガラガラッ



いきなり香水の甘いにおい。
ざわざわと聞こえる声。・・・なんか高校生らしい。
やっぱりいいな、高校って♪


「俺、ここか・・・。あっ、茜はどこなん??」

「えっ」



呼び捨てにされて私はドキッとした。
男の子に名前を呼び捨てにされたのは純也だけだった。
私も呼び捨ての方がいいのかな・・・。



「茜?」

「・・・えっ。あっあたしここ。けっこう離れてるね。あたし席に座るね」

「えっ、あっうん?」



やばい、やばい。
何あたし意識してんだ!!
さっそく席に座る。
でも他のみんなはもうグループができていて、私はどうしたらいいのか分からない。
すると



「ねぇ、一人?」

「えっ?あっうん・・・」

「そっか、じゃあ。友達になってくれない??あたし、小坂 舞(こさか まい)。よろしくね!!」

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