もっと、ずっと。




少し赤が入ったそのショートの女の子は言った。
至って普通の子だし、積極的だし、まぁいっか!!!



「あたし、黒崎 茜。よろしく!!」

「あたしのこと舞って呼んで。あたしも茜って呼ぶから」

「うん!!」



なんて嬉しいことなんだろう・・・。
高校に入って初めて友達作れた。
それから舞とは恋愛のこと、
中学校のこと、
いろんなことを話した。



「茜はこのクラスでいいな~って思う人いる?」

「えーー。好きとかはあんまりないかな」

「えっ??なんで??」

「・・・あたしには、忘れられない人がいるんだ~。未練たらしすぎなんだけどさっ。笑っちゃうよね??」

「いいじゃん。ぜんぜんおかしくないよ!!あたしだってそういうことあったし」

「ホント??」



なんか舞とは仲良くできるような気がした。
舞はずっと私に笑顔を見せる。



<ねぇねぇ、あの子地味じゃない??>

<あの端っこの子でしょ??まじきもいよね~>

< 154 / 304 >

この作品をシェア

pagetop