もっと、ずっと。
バッ
舞は私に抱きついた。
私は強く舞を抱きしめた。
そんな姿をクラスのみんなは不思議そうに見ていた。
その瞬間、私たちは離れ、くすっと二人で笑った。
帰り____
「舞、舞ってどっち方向??」
「えっ?あたし、こっち方面」
「そっか・・・。じゃあ逆だね・・・。あたしあっちだから・・・」
「え~、茜~~。まぁ、でもしょうがないよね!いいよ、あたし一人でも大丈夫だし。じゃあね」
「じゃあ」
舞はさっさと教室から出ていった。
あたしも一人か・・・。落ち込んでいると
「俺もあっち方面だよ?」
「道重くん!そうなの??」
「一人で帰るんだったら一緒に帰らない??俺もちょうど一人だし、茜ともっとしゃべりたいし」
「うっうん・・・」
私はさっさとかばんをしまい、道重くんと帰ることにした。