もっと、ずっと。




バカ!!あたし!!
ついドキドキして道重くんをがんみした。
その姿を舞は横でクスクスと笑いながら見ていた。




お弁当____



「ねぇ、茜。茜って翼のこと好きでしょ??」



げほっごほっ



「わかりやすいな~、茜。そんなんだったら自分の気持ちばれちゃうよ?」

「だって舞がいきなりそういうから~」



舞は少し呆れたような顔をする。
あたしだって・・・そう思ってる・・・。
でもあたし、純也も好き。
道重くんはまだ気になってる程度だし・・・。



「もしかして、元彼が忘れられないの?」

「・・・」

「そうなんだ」

「・・・」

「なんかいいなよ?茜?」



私はずっとうつむいたままご飯を食べる。
舞に自分の弱みを捕まれてしまった。



「・・・二人を好きになるのって、ダメかな・・・?」

「え・・・」

「やっぱダメだよね・・・」



< 178 / 304 >

この作品をシェア

pagetop