もっと、ずっと。
放課後____
「舞、あたし帰るね!!」
「何よ、そんなに慌てて??」
「だって!・・・道重くんにといつめられたくないし・・・」
「あ~あ、茜に好きな人が・・・」
むごっ
慌てて舞の口をふさいだ。
はぁ~・・・もう。舞ったら~~。
あっぶなかった・・・。
「なんで?別に隠すことないじゃん、翼に?」
「でも・・・」
「好きなら好きって言っちゃえば~??」
「だから、そんな簡単じゃないの!!!!!」
私はもう頭に血がのぼって怒鳴った。
舞はしゅんとすると「ごめん」と小さな声で言った。
「ごめん」って私も謝った。
「あたし、帰るね」
「茜・・・」
「大丈夫、怒ってないから。また、明日。じゃあね」
「バイ・・・バイ」
私は舞に手を振り教室を出た。
ごめん、舞。
舞の言ってることは別に間違ってない。
好きって言えばすむ話し。
でも・・・
本当にそれでいいのか・・・。不安なの。