もっと、ずっと。



放課後____



「舞、あたし帰るね!!」

「何よ、そんなに慌てて??」

「だって!・・・道重くんにといつめられたくないし・・・」

「あ~あ、茜に好きな人が・・・」



むごっ



慌てて舞の口をふさいだ。
はぁ~・・・もう。舞ったら~~。
あっぶなかった・・・。




「なんで?別に隠すことないじゃん、翼に?」

「でも・・・」

「好きなら好きって言っちゃえば~??」

「だから、そんな簡単じゃないの!!!!!」



私はもう頭に血がのぼって怒鳴った。
舞はしゅんとすると「ごめん」と小さな声で言った。
「ごめん」って私も謝った。




「あたし、帰るね」

「茜・・・」

「大丈夫、怒ってないから。また、明日。じゃあね」

「バイ・・・バイ」



私は舞に手を振り教室を出た。
ごめん、舞。
舞の言ってることは別に間違ってない。
好きって言えばすむ話し。
でも・・・
本当にそれでいいのか・・・。不安なの。


< 181 / 304 >

この作品をシェア

pagetop