もっと、ずっと。
再会
【茜side】
「久しぶり、純也・・・」
「茜・・・」
時間がしばらく止まったみたいに
私と純也はぴくりとも
動かない。
そこで道重くんは言った。
「ひっひさしぶりの再会なのに、何二人とも~~??」
「・・・純也。あの・・・」
「ごめん!!」
えっ・・・?
純也はいきなり私に謝った。
その瞬間、
「帰って・・・」
純也の言葉が胸に突き刺さった。
やっぱり私たちは・・・
もうあの頃には
戻れないの・・・?
そんなせつないことを思うと
どんどん心が苦しくなって
涙が出てくる・・・。
私はいったん帰ることにして、
病室を出ようとした。