もっと、ずっと。




放課後_____




何も言わないまま時間は流れる。
あたし言わなきゃ・・・。



「あのさ!」



二人は同時に口を開いた。



「あのさ・・・。純也と会ったんだよね・・?」

「うっうん・・・」



道重くんは聞いてきた。



「純也・・・。肺ガンなの?」

「え・・・」




私は力強いまなざしで道重くんを見た。
道重くんは驚いた。
しかししばらくすると・・・。



「ホントだよ。もう長く生きられない」

「・・・」




私はこぼれる涙をグッと止めた。
きっと道重くんだって言いたくなかったよね?




「黙ってて・・・ごめん」

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